築後百数十年のお宅の基礎


前回でも紹介しましたが床をめくると
ほぼ全ての柱、束があの「白い悪魔」白アリに浸食されています。
居間の建具が動かないものが何ヵ所かありましたが
ここは柱にホゾ穴があるものの、肝心の柱間を繋ぐ
土台が見当たらず(崩落?)
柱、敷居や鴨居の傾き、ねじれも納得。原因判明!

家全体の傾き、レベルを見ながら各部との関連を確認。
そして歪を取りながら家引き(家持ち上げ)をする為に
腕木を取り付けます。

柱の位置により歪みシロ、浸食部のカット寸法も違うので
各柱のバランスを確認しながらジャッキアップしていきます。

天然束石からコンクリート束石に替え
浸食部をカット後、柱の足元に所定寸法の繋ぎ材を据えます。
(今回はとても堅く、耐白アリと強度に優れたケヤキを使用!)
※木口等の防腐のため「アスファルトルーフィング」をセット(ここ大切!)
代わりの無い大切な各部材

各柱を上げたジャッキをレベルとバランスを見ながら
慎重に少しづつ、少しづつ同時に降ろしていきます。
ここは長年の経験とノウハウ。
上手く文章にできませんが…
